投票時にいつもやっていること

funaboristaには、投票するときにいつもやっていることがあります。
それは「書いてあるすべての候補者の所属政党・氏名を(心の中で)読みあげること」です。


何時だったかは覚えていないのですが、たしか最初は投票者を間違えていないかどうかの確認だったと思います。
しかし、端から端まで全員の名前を読んでみて、「お、これは悪くないぞ」と思いました。


どこかの党員でもなく、普段から積極的に支持する政党があるわけでもない私にとって、まあ他の多くの人も同じかもしれませんが、投票というものは、要は消去法で「比較的マシな」候補者に入れるという行為です。
回転寿司でもなかなか皿を取れないほどの優柔不断なfunaborista。
投票日までいろいろ悩んで考えて、で、いざ投票用紙に名前を書くときに、その心の叫びは
「本当はお前じゃなくて他の選挙区のあの候補にいれたかったんじゃ!」
だったこともありますし、あるいは、
「この票を2つにわけて、いまから名前を書かない候補者にも投票できたらいいのになあ」
だったこともあります。


コイツにだけは絶対入れるもんか、いや、できることならこいつだけはなんとしても落としてやりたい、という候補者も結構います(どこが“だけは”なんだかw)。
そういう候補者の名前も(心の中で)読み上げて、投票直前に心新たに「お前だけは!」と気合いを入れなおす。
そして、自分の投票する候補者の前評判が、たとえ当選予想から遠くても、
「この一票は当選には結びつかないかもしれないけれど、でもこの得票数+1は絶対に死票なんかじゃないんだ。落選候補者の票数も、積み重なれば政権にとって圧力になる可能性があるんだいっ。」
と、挫けそうな心(←ウソですw)を奮い立たせて初心を貫き、「当選しそうな中でよりマシな」ではなく「当選しそうかどうかにかかわらず候補者全体で一番よりマシな」候補者に投票するのです。


(本当は声に出して読み上げたいくらいなんですけど、それはさすがに遠慮しています。)


そうやって投票用紙に「念」を込める、そういう「非科学的」「宗教的」行為をもう10年以上続けています。
だから、投票にはだいたい妻と一緒に行っているんですが、いつも私の方が投票し終えるのが遅いんですね。
妻よ、いつも私の方が投票が遅い理由、これでわかってもらえただろうか。


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ところで私、このこっぱずかしい話を、前の職場でポロッとしゃべっちゃったんですよね。
まあもうすぐ辞めるからいいか、って。
ところで、今日仕事から帰ってネットを見たら
「低投票率だとマスコミが言うが、私の行った投票所ではこんなに並んでいた。だから今回の選挙、「○○党」あたりの票が抜き取られている不正投票に違いない。」
なんて話が出ているそうで。
私が「投票時にやってること」を職場の人達に話したのは、野田内閣の解散宣言直後でした。
もしかしたら、あれから私の話が口コミで一気に広がって、多くの人が投票するときに(心の中で)名前を読みあげたりして、だから投票に時間がかかって並んでしまったのかもしれませんw。
東京では都知事選挙が重なっていましたし、ただでさえいつもより時間がかかる選挙だったのに、もしそうであれば大変すまなかったと思います<(_ _)>。


このブログを読んで、候補者を全部読むのを「いいな」と思ってくれた人は、もしも込み合いそうな投票所であれば、全部読むのは投票用紙の前でなくて、外に掲示してあるポスターの前の方がいいかもしれません。
その方が候補者の顔や簡単な主張なんかも見れますしね。